RAIDディスクアレイ説明書
RAID(Redundant Array of Independent Disks:冗長独立ディスクアレイ)は、複数のハードディスクを組み合わせて1つの論理ストレージユニットを形成する技術です。この技術により、データの読み書き性能と信頼性を向上させることができます。
- 性能の向上
- 複数のディスクへの並列読み書きによりデータ転送速度を向上
- I/Oボトルネックの軽減
- データの信頼性向上
- データの冗長化による耐障害性の提供
- ハードディスク障害時のデータ保護
- より大きな記憶容量の提供
- 複数の物理ディスクを組み合わせてより大きな論理ボリュームを作成
- ストレージ管理の簡素化
- 特徴:データをすべてのディスクに均等に分散
- 利点:ストレージ容量と性能の最大化
- 欠点:冗長性なし、1台のディスク故障で全データが失われる
- 容量計算式:
総容量 = ディスク数 × 単一ディスク容量
- 特徴:データを2台以上のディスクに完全複製
- 利点:完全なデータ冗長性を提供
- 欠点:ストレージ効率が低く、50%のみ
- 容量計算式:
総容量 = 単一ディスク容量
- 性能重視:RAID 0を選択
- 一時的なデータや他のバックアップ手段がある場合に適する
- データセキュリティ重視:RAID 1を選択
- 性能とセキュリティのバランス:RAID 5を選択
- 高信頼性要求:RAID 6を選択
- クリティカルなビジネスシステム:RAID 10を選択
- RAIDはバックアップの代替にはならない
- 同じモデルと容量のハードディスクでRAIDを構築する
- エンタープライズグレードのハードディスクを使用することで信頼性が向上
- RAIDの状態とハードディスクの健全性を定期的に確認する
- 障害に備えて適切なスペアディスクを設定する