バッテリーのWhからAhへの換算
この計算機は、バッテリーのエネルギー定格をワット時(Wh)からアンペア時(Ah)の電荷容量へ、公称電圧を使って換算します。1つの代表電圧を仮定した単位関係であり、稼働時間、劣化状態、充電、走行距離、安全性を予測するモデルではありません。
算出方法と計算式
簡略化した定格上の関係では、電気エネルギーは電圧と電荷容量の積です。
エネルギー(Wh)= 公称電圧(V)× 容量(Ah)
式を変形すると、このツールが実装する換算になります。
容量(Ah)= エネルギー(Wh)÷ 公称電圧(V)
両方の入力は有限で0より大きい必要があります。エネルギーにはワットではなくワット時を入力してください。ワットはエネルギー移動の速さ、ワット時はエネルギー量です。
計算例
定格 100 Wh、公称電圧 12 V のバッテリーの場合は次のとおりです。
100 Wh ÷ 12 V = 8.33 Ah
画面は小数第3位までの8.333 Ahを表示します。これは、100 Whを12 Vという仮定で割ると約8.33 Ahに対応するという意味で、あらゆる負荷や温度で実際にその電荷を取り出せることを保証しません。
結果の読み方
アンペア時は電荷、ワット時はエネルギーを表します。同じAh定格でも、電圧が異なるパックは異なるエネルギーを蓄えられます。たとえば理想関係では、12 Vで10 Ahは120 Wh、24 Vで10 Ahは240 Whに対応します。
エネルギー定格と組み合わせて示される 公称電圧 を使ってください。満充電直後の瞬間電圧や放電終止電圧を代入すると、メーカーの定格方法と整合しないAh値になる場合があります。
電気・バッテリー上の限界
- この計算機は 稼働時間を予測しません。稼働時間には負荷パターン、変換損失、放電率、許容放電深度、温度、経年劣化、バッテリー管理システムの制限、電圧変化も影響します。
- 実際のバッテリー電圧は放電中に変化します。式は公称電圧を1つの代表値として扱います。
- セルやモジュールの直列・並列接続では、電圧と電荷容量の変化が異なります。入力する定格が単一セル、モジュール、完成パックのどれに適用されるか確認してください。
- この換算値だけで電線、保護装置、充電器、温度管理を選定しないでください。バッテリー設備の設計と安全については、メーカー仕様と有資格者の電気技術上の指針に従ってください。
出典
- U.S. National Renewable Energy Laboratory, Solar Electric System Design, Operation and Installation — アンペア時定格と電圧の積を使うバッテリーエネルギーの例。
- NIST Special Publication 811, Guide for the Use of the International System of Units — 電気量と単位の一貫した表記・使用方法。
編集記録
- 執筆: SoupCalc 編集チーム
- 方法レビュー: SoupCalc 電気工学レビュー
- 最終確認日: 2026年8月11日
- 確認範囲: Wh・V・Ahの関係、正の入力検証、公称電圧の説明、計算例の再現、安全上の限界